Celinhaとの出会い(Uma Histria de Encontro con Celinha)

今回6年間のリオ滞在で沢山の人に出会い素敵な想い出をいっぱい作る事が出来ました。その中でも最も嬉しく、刺激を受けたのが、アレンジャー.ギターリスト.歌手として活躍しているセリーニャ(CeliaVaz)との出会いでした。

彼女との初めての出会いは89年.渋谷公会堂で、確かボッサノヴァ30年のコンサートがあった時。Quarteto em Cy , Carlos Lyra , Leila Pinheiroと共にバンドメンバーとして参加していました。勿論私は遠くから見ている一観客。コンサート中はギターを弾いていてよく見えなかったセリアが、最後の挨拶の時に出演歌手達が彼女をたたえる様に中心に招き入れ、ゆっくりと前に出て来たました。「今日の素敵なギターを弾いていたのはこの人だったの!」とそれまで女性ギタリストの活躍はあまり知らなかったので、ブラジルにはこういう人がいるんだ!と感動と尊敬の念で一杯に。

その後、Wanda Sa ,Quarteto em Cyと共に来日した際にもライブに出掛け、私は彼女の音楽的センスに惚れ込み、一ファンとして、しっかりCDにサインをしてもらって大感激。不安一杯の長女出産の際に病院に持ち込んだ唯一のCDもセリアとワンダのDUOアルバム一枚。私にとって彼女の声とセンスは何とも心地よく、癒され、励まされる不思議な私の特効薬なのです。
私自身、家族と共にリオに住む事になるというのも驚きでしたが、まさかこのように長年憧れ続けていたCELIAが近所に住んでいて、彼女の家を行き来する事になろうとは、想像もしていませんでした。子育て中心のリオでの生活でしたが、帰国間際になって彼女との出会いを何か形に残さなくてはと思い立ち、CD制作の協力をお願いしました。快く承諾してくれたセリアと2人で、選曲・アレンジ・練習・スタジオ探し、、、と準備を進めて行くのはとても楽しい作業でした。素晴らしいミュージシャンと共に和やかな雰囲気の中で全てが進み、本当に幸せなひと時を過ごせました。彼女との出会いと友情が無かったらこのアルバムは生まれなかった事でしょう。不思議な縁と彼女の友情(AMIZADEアミザージ)にいつも感謝の想いで一杯です。